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2021年10月11日月曜日

【フルート】ガリボルディ/ミニョンエチュード op.131 No,1 Cdur アルテより



フルートを始めた中学1年生。

基礎練習の終わりや朝練の終わりにいつも吹いていたエチュードの1番。

懐かしい・・・


さて、リペアのお話。

私が使っているALTUSにはフェルトタンポと言われているものが使われており、

扱いが少し難しいのです。なのでリペアマン探し難民は結構多いような気がします。

私が楽器を購入した時の決め手はいぶし銀の音色に虜になったからだったので後のことなんてあんまり考えていなかったけど、先代のMURAMATSUの時から頼りにしていたリペアマンのおかげで難なく乗り換えられました。


それほどに、リペアマンとの出会いは重要なのですが、フランスへ渡った頃はつてもあてもなく、一時期帰国の折にメンテナンスを入れてはパリへ戻っていたわけですが、仏生活も三年目を迎えた頃、急遽どなたかに見てもらいたい!至急!!!という事件が起こりました。

卒業試験も間近。

途方に暮れていた頃、色々ご紹介をいただき、オーボエ界では有名なメーカー様のアトリエに伺う機会に預かり、とても真摯に対応して頂きました。当時ストレスフルだった私は、難聴を患ったまま試験に挑み、何とか満場一致の一等賞をもらって卒業が決まった瞬間に、難聴もまるでプールで耳に入った水が抜けた時の事のように治ったのです。


ところが日本に帰ってからのメンテナンスでは、「全然違うタンポが出てきました、、、」という衝撃的な事実が!そりゃ吹きにくいわ・・・笑


リペアマンはお医者様のような存在なわけです。


綿密な調整ももちろん大切なのですが、日本という国は本当に恵まれています。

ちょっとおかしいな、と思うだけで微調整が叶うのですから。

フランスにいた頃は、音楽院にあるピアノの数は少ないしおまけに調整は狂いまくっていたし、奏者たちも多少の問題は、強く抑えるなどの工夫を凝らし難なくクリアするのです。

だからやっぱり、応急処置の知識などはもっともっと勉強したいと思ったのでした。

それは、メーカーやメカニズムの違いなどでも異なると思うのですが、また勉強したいなあと思うことが一つ増えました。


長くなってしましましたが、皆様はメンテナンスはどれぐらいの頻度ですか?

日本には四季があり、湿気も多い国です。

イメージとしては梅雨時期、案外、外気音とのギャップでも楽器に湿気がたまる冬も要注意なのです。理想としては年に4回。

しかも肝心なのは楽器を買い換えた最初の頃が一番狂いやすい時期だそう。

新しいから壊れるわけないだろう、とまるで電化製品を扱うかのような感覚は危険だそう。

初心者の方は、鳴らす事にやっとなので変化も難しいかもしれませんが、信頼できる先生とともに楽器を育てていけるといいですよね。


ところで今回の再メンテナンスは、確実に自分の技術との兼ね合いもあったと思うのです。

原因との明確な向かい方は難しいですが、とにかくおかしいなと思ったら信頼できる方と解決へ導ければ、安心ですね。


今回は続けて2回も見ていただいて、安心して本番を迎えることができました。


リペアが終わってからは、久しぶりにライヒャルトのエクササイズを出してきて練習中。

先日も仕事現場に早く入ってよく響く場所で、たっぷり音出ししたり、少しずついろんな感覚を呼び起こしているところ。笑





2021年10月5日火曜日

オペレッタ終演

日曜日、オペレッタの二回公演が終演。
この日は、母と夫に娘をバトンタッチで預ける段取りだったので夫に早く出勤してもらう為、
4時起きで朝食と弁当を準備した勢いで夕飯も仕込み、1時間ほど仮眠を取ってから準備。
そこから、少し筋膜リリースをして軽くストレッチしておきました。
緊張しているけど色々と家の片付けもしてるのである意味分散されていて良かった。

現場に入ってからは、音出し。
コンサートホールとは少し違うのでマイクがあって、調整して頂きました。

やっぱり100回の練習より1回の本番と言うけど、感じることが多すぎたので忘れないうちにメモしました。
今回の編成は元の譜面からリメイクされ小さなアンサンブルになっているものなので、
オリジナルのピースやオーケストラで担当するものと違い、響かせにくさや、聴かせにくい部分が多いにあります。技量があれば・・と痛感しました。
もっと大きくとりたいフレーズ・・
私の楽器はとにかく息が十分にないと応えてくれないのです。

ただ、緊張もすごかったけど温かい現場にすごく救われました。
今回は楽屋が歌の方とも同じでわきあいあいとしており、台詞の覚え方からアドリブの掛け合いまで本当にありがたいお話をたくさん聞かせて頂いたり、もう皆さんの会話そのものがオペラ、いやオペレッタで・・
そしてギリギリまで良いものを作ろうと、こうしよう、ああしよう、と言う打ち合わせ。
その雰囲気にグッと来ました。
そして、本番の浜渦先生のお話しで歴史や背景を知り、作品に込める皆様の愛情が温かくて。

リハーサルやGPのギリギリまで色々やらかしていましたが、何とか二回公演を終え、
打ち上げはできないご時世なので最後に挨拶をしたのですが、終えた事と感情が入り混じり泣きそうになりました。

約二年、舞台に立たなかったことはフルートを始めて以来なかった事です。
まるで初心者に戻ったかの如く、初めてのコンクールで口が乾いてしまった時のようにもなりました。
できる事と、できない事がすぐに判ったのは歳のせいでしょうか。
何とか乗り切ったこともありましたが課題が山のように見えました。

翌日は、微熱が出て(知恵熱?)宝塚ベガコンクールの本選のYouTube配信を聞いてかなりエネルギーを頂きました。たくさん素敵なモーツァルトを聞いたので、今日は私も久しぶりにさらいました。
若い頃に死ぬほどさらったので勝手に指が動いた事には安心しましたが、得意と思っていたピースでも短い間でさらったものはびっくりするくらい忘れています。
特に無調性の曲はだめ!!!

反省は山三つ分くらいあるのですが、すごくエネルギーを頂いたので、やる気が漲っています。
音楽以外にもやらなければならない事、やりたいことも沢山ですが頑張ろうと思いました。

2021年10月1日金曜日

リハーサル

さて、先日防空頭巾のリハーサルへ。
前日に修理中の楽器が帰ってきて、何とか間に合ったけれど、
いざ久しぶりのリハーサルはタジタジ・・
アンサンブルと言えど、割と繊細な掛け合いが多くP作りに苦戦・・
細かいコントロールが不自由で、帰ってから反省会。
録音を聞いて研究して、今まであまりネックではなかった中音の作り方が問題!
とにかくもっと、体と共鳴しないとフレーズが持たない・・・・
そんな事を研究していたら裏GISの動きがついてこない事に気づきモヤモヤ・・・
気付いたら、すぐ解決したいタイプ。
即電話したら、すぐ対応してくださるとのこと。
タイミングよく休みだった夫に娘を託し5分で家を出ました。
調整もすぐにしてくださって助かった。
前はバタバタとしてしまったのですが、少しお話をできてよかった。
リペア問題や、タイミングのお話は次回に書いてみようと思います。

肝心の防空頭巾。
リハーサル最中はタイミングや掛け合いに夢中で、ストーリーがつながらない部分があったけど録音を聞いて理解!
何ともファンタジーで面白い要素もありながら、次世代へ戦争なんてダメだよって言うメッセージのこもった温かい作品でした。

そして、会場となる伊丹にあるアイホールは存続の危機という事で、
当日はメディアの取材も入るそうです。

緊急事態宣言も取り下げ、色々と緩和されそうですが、
なるべく皆さまが生き生きした社会であって欲しいですね。

とは言え、客席の半数以下のご案内です。
16:00はキャンセル待ちですが、
18:30公演はまだお席があるようなのでご入用の方はメッセージをください。